レオナルドディカプリオのスピーチ【英語&日本語訳】【国連2014】

 

Leonard Dicarprio

レオナルドディカプリオと言えば俳優ですが、2014年から国連平和大使(United Nations Messengers of Peace)としても活躍しています。

 

そして2014年の9月23日に行われたレオナルドディカプリオの気候変動問題に取り組むスピーチは、各国首脳に向けて力強い演説は話題になりました。

 

このスピーチは3分ほどの短いものなので、長文は苦手だ!という方にもチャレンジをお勧めします。

 

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1 レオナルドディカプリオのスピーチ英文

 

まずは英文から入りましょう。もう早速わからないという方は2の日本語それから3の動画でイメージを掴むとわかりやすくなりますよ。

 

Thank you, Mr. Secretary-General, your excellencies, ladies and gentleman, and distinguished guests.

 

I’m honored to be here today, I stand before you not as an expert but as a concerned citizen, one of the 400,000 people who marched in the streets of New York on Sunday, and the billions of others around the world who want to solve our climate crisis.

 

As an actor I pretend for a living. I play fictitious characters often solving fictitious problems.

 

I believe mankind has looked at climate change in that same way: as if it were a fiction, as if pretending that climate change wasn’t real would somehow make it go away.

 

But I think we know better than that. Every week , we’re seeing new and undeniable climate events, evidence that accelerated climate change is here right now. Droughts are intensifying, our oceans are acidifying, with methane plumes rising up from the ocean floor.

 

We are seeing extreme weather events, and the West Antarctic and Greenland ice-sheets melting at unprecedented rates, decades ahead of scientific projections.

 

None of this is rhetoric, and none of it is hysteria. It is fact. The scientific community knows it, industry knows it, governments know it, even the United States military knows it.

 

The Chief of the U.S. Navy’s Pacific Command, Admiral Samuel Locklear, recently said that climate change is our single greatest security threat.

 

My Friends, this body – perhaps more than any other gathering in human history – now faces this difficult, but achievable task. You can make history… or be vilified by it.

 

To be clear, this is not about telling people to change their light bulbs or buy a hybrid car.

 

This disaster has grown BEYOND the choices that individuals make. This is now about our industries, and governments around the world taking decisive, large-scale action.

 

Now must be our moment for action.

 

We need to put a price tag on carbon emissions, and eliminate government subsidies for oil, coal and gas companies.

 

We need to end the free ride that industrial polluters have been given in the name of a free-market economy, they do not deserve our tax dollars, they deserve our scrutiny. For the economy itself will die if our Eco-systems collapse.

 

The good news is that renewable energy is not only achievable but good economic policy.

 

This is not a partisan debate; it is a human one. Clean air and a livable climate are inalienable human rights. And solving this crisis is not a question of politics, it is a question of our own survival.

 

This is the most urgent of times, and the most urgent of messages.

 

Honored delegates, leaders of the world, I pretend for a living. But you do not.

 

The people made their voices heard on Sunday around the world and the momentum will not stop. But now it is YOUR turn, the time to answer humankind’s greatest challenge is now.

 

We beg of you to face it with courage. And honesty. Thank you.

 

2 レオナルドディカプリオのスピーチ日本語訳

 

ここでは日本語訳になります。わからない単語がなくなり次第英文を読んでみると、意外にサラサラ英文も読めるようになります。

 

ありがとうございます、事務総長。各国首脳の皆さん、それに特別ゲストの方々にも心から感謝いたします。

 

本日はお招きいただいて光栄です。私は、専門家としてではなく、気候変動に関心を持っている一人の一般市民、21日にニューヨークで通りを行進した40万人のうちの1人として、世界中で気候危機の解決を願っているその他何十億もの人の1人として皆さんの前に立たせていただいています。

 

俳優として私は人生を演じています。架空の人物を演じ、時には架空の問題を解決します。

 

私は、これまでも人類が同じように『気候変動』を見てきたと思っています。つまり、まるでどこかよその惑星にいる人に起こっているフィクションであるかのように見過ごしてきた、そして気候変動が現実のことではないかのように装うことで、知らない間にどこかへ行ってしまうかのように見過ごしてきた、ということです。

 

しかし、我々はそれよりももっと多くのことを知っていると思っています。毎週我々は、新たな紛れもない「気候現象」を見ています。

 

気候変動が、今、ここで、加速していることを証明するものです。我々は、干ばつが進み、メタンプルーム(メタンガスの気泡の柱)が海底の下から湧きあがって海水の温度が上昇し、酸性化していることを知っています。

 

我々は、異常気象や気温の上昇を見ています。また、南極西部やグリーンランドでの氷床が、かつてないほどの勢いで科学的な予想よりも数十年早く溶けてしまっているのを知っています。

 

こうしたことは誇張ではなく、ヒステリックになっているわけでもなく、まぎれもない事実なのです。そしてこのことは科学の世界ではわかっており、産業界や政府もわかっており、そしてアメリカの軍隊でさえ知っていることです。

 

アメリカ海軍太平洋軍の司令官であるサミュエル・ロックリア海軍大将が最近、気候変動は、我々の唯一最大の安全保障上の脅威である、と言いました。

 

みなさん、今を生きる私たち人類は、恐らくこれまでの歴史上を生きてきた他の人類よりも困難な課題に直面しています。歴史的な偉業を成し遂げられるか、それとも歴史から非難されるか、のいずれしかないのです。

 

はっきりさせておきたいのは、この問題は、ただ個人個人に、電球を替えようとかハイブリッドカーを買おうと言えばすむことではないということ。この災害は、個人が選択するレベルを「超えて」大きくなっているのです。

 

これは今や我々世界中の産業界や政府が断固とした大規模な行動をとるべき問題なのです。

 

私は科学者ではありません。ですが、その必要もありません。なぜなら、世界の科学界が語り、我々の未来を予測してくれているからです。もし我々が共に行動しなければ、確実に消滅するだろう、ということを予測しているのです。

 

今こそ行動を起こす時です。

 

炭酸ガス放出に課徴金をつける必要があります。石炭、ガス、石油関連企業に対する政府の補助を止めさせることが必要です。我々は、産業界の大気を汚染を助長する企業に対して、自由主義経済の名の下に得ている優遇措置を終わらせる必要があります。

 

彼らは我々の税金を費やすのに値しません。監視するのに値する存在です。経済そのものも我々の生態系が崩壊すれば破滅することになります。

 

よい知らせがあります。再生可能エネルギーは、実現可能なだけでなく、経済政策としてもよいものだということです。

 

新たな研究では、2050年までに、クリーンで再生可能なエネルギーが「既存の技術」を使って世界のエネルギー需要を100%満たせるようになることが明らかになっています。そしてその結果、何百万もの雇用が創出されるのです。

 

これは、党派レベルで議論すべき問題ではありません。人類として議論すべき問題です。

 

クリーンな空気や水、住みやすい気候は侵すことのできない人類の権利です。またこの危機を解消することは、政治の問題ではありません。我々の道徳的責任です。確かに手ごわいものかもしれませんが。

 

我々が手にしているのはたった1つの惑星です。人類は、我々みんなのふるさとを不当に破壊することに関して、非常に大きな責任を持つようにならなければなりません。この星の未来を守ることは、我々人類の意識の進化にかかっています。

 

今は最も緊迫した時であり、これは最も急を要するメッセージです。

 

世界の名誉ある代表や首脳のみなさん、私は人生を演じています。

 

でも皆さんはそうではありません。21日に自らの声を世界中に届けた人たちとその勢いは止まりません。

 

そして今度は「みなさん」の番です。この星で我々が存在するための最大の課題へ取り組む時、それは今なのです。

 

勇気を持って課題に立ち向かっていただくようお願いいたします。

 

ありがとうございました。

 

3 レオナルドディカプリオのスピーチの動画

 

スピーチの動画になります。動画ただ英語を聞くのではなく彼の読むところどころのアクセントも学びましょう。彼の力強いトークの秘密がわかります。

 

いかがでしたか?英語の勉強の手助けになれれば幸いです。

 

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